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便潜血陽性を指摘された

便潜血腸症とは

便潜血検査陽性とは、大腸から出血を起こしている状態の疾患です。検査では、専用の棒で便を2回分採取し、便の中に微量の血液が混じっている場合に陽性反応が出ます。ポリープや大腸がんを発見する上で有効な検査となります。


検便に引っかかる原因

検便で陽性反応が出た場合、原因として考えられるのは大腸がんや大腸ポリープ、大腸憩室炎、痔、腸炎などの疾患となります。進行がんの場合は、目視で判断できるほどの出血量のほか、急な便通異常、体重減少などの異常が起こります。これらは早期がんとは異なる症状のため、早急に大腸カメラ検査を行う必要があります。

便潜血が一回だけ陽性だった場合の原因

便潜血で一回だけ陽性反応が出たでも、大腸がんを発症している恐れがあります。また、無症状の場合でも大腸がんの有無を確認するため、一度大腸カメラ検査にて精密検査を行うことを推奨しています。


便潜血陽性大腸がんの確率

便潜血検査で陽性反応が出る確率は約5%です。このうち、大腸がんや大腸ポリープなど、何かしらの疾患を発症している確率は約40%とされています。


便潜血陰性なら問題ない?

便潜血検査で陰性の結果が出ても、約30%の方が大腸がんを見逃されていたという報告もあります。したがって、陰性であっても油断することなく、気になる症状がある場合には医療機関を受診することをお勧めします。


便潜血陽性の場合、大腸カメラ検査は必要?

特に自覚症状がなく、便潜血検査で陽性反応が出た場合は、痔やポリープによって便に血が混じっている可能性があります。一般的に40歳を超えると大腸ポリープの発生率は上昇し、加齢とともにその確率は高くなります。それに伴って、大腸がんの発症率も高くなります。
ただし、大腸ポリープが急速にがん化することはほとんどなく、5~10年の時間をかけて進行していきます。したがって、便潜血検査で陽性反応が出たとしても、早急に精密検査を受ける必要はありませんが、正確な状態を把握しておくために一度大腸カメラ検査を受けておいた方が良いでしょう。
なお、親族に大腸がんや大腸ポリープの罹患歴がある方がいる場合には、そのご家族も大腸ポリープがある可能性が高まりますので、注意が必要です。

大腸カメラ検査